
あらゆる生物には、五感があります。
これは文字通り、視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚の5つですね。
なぜこうした特異な能力が備わったかと言えば、生物が外敵から身を守り、健やかな生活を育むための防衛機能と言えます。
さて弱肉強食である生き物はこうした機能が少しでも損なわれると、たちまち喰われ、我が身を滅ぼすという過酷な境遇にあります。
そこで人もまたしかりではありますが、文明が発達した現代社会では、時にこの五感の鋭さが気を病む結果を招くことがあります。
何を言わんやかと申しますと…、
日光東照宮には、見猿・聞か猿・言わ猿、という三猿をモチーフにした飾り彫刻があります。
その云われの元となったのは、
礼節に反するものを注視してはいけない、
言ってはいけない、
聞いてはいけない、
という孔子による儒教とされます。
これはつまり、私たちが防衛本能として備わっている五感も、時と場合に応じてコントロールしないと、自他を苦しめる結果になる場合もあるということです。
なおまた、五感が過敏であるが故に、あの人はこんな目でアタシを見ている(…かもしれない)、はたまたこんな陰口を叩いている(…かもしれない)、といった大きな錯覚が自分を痛めるという自体を生じさせているのかもしれません。
そこで作家、渡辺淳一さんの著書「鈍感力」ではないのですが、周りの一挙手一投足に過敏になり過ぎす、時に、
「まぁ、いいっか!」、
そんな鈍感力を身に付けることが、ラクな生き方、過ごし方のコツになり得る場合もあると考えます。
悩みの渦中にある場合はこの五感を少しだけふさいで、
「まぁ、いいっか、これでいいのだ!」
という具合に、ありのままの自分自身を優しく受け入れ、只今の困難を乗り切りましょう!。